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雑記

カメラに残すのも良いけど

12:17 2020/09/21

絶景、面白い場面、珍しいものなどを見るとついカメラに収めておきたいと思うもの。
ただ、カメラを取る事に集中してしまうと目の前にあるものを自分の肌で楽しむ事を忘れてしまいがち。
どんなにうまく取れても写真や映像やはやり写真や映像に過ぎないわけで、今その瞬間の体験そのものとは違うのではないか。
今時、話のタネになりそうなものはとりあえずスマホで取ってSNSに挙げるということは多くの人がやっていると思う。
自分の場合は自衛隊の駐屯地の訓練展示などを見に行くとデジカメで写真や映像に残す。
カメラの移りの良しあしに意識が向いてしまい、肌で経験する事が二の次になっていると感じる。
必死にカメラに残す割りに後で振り返ってみることも余り無い。使っているカメラも決して性能の良いものではない。
見る事よりカメラに収める事が目的だと割り切るのもありと思うし、GoProなどを使って手ぶらで録画すれば済む話かもしれない。
それでも、その場でその瞬間を肌で感じる以上の経験は無いと思う。
それとも、視覚と聴覚だけでなく五感の情報全てを記録に残せる技術でもあればそうでもなくなるのか?
VRやARなどの技術がどんどん進歩していって、実際に経験するのと変わらないような経験の複製が可能になったりするのか?
今のところ、触覚、味覚、嗅覚を再現する技術は実用化される様子が無いし、その場で自分がどんな感情を抱いたかということも記録するのは難しいかもしれないが。
また、客観的な事実の記録と主観的な経験の記録は別物のはず。例えば、気温や湿度を客観的な方法で記録して再現できても、それを熱いと感じるか寒いと感じるかは主観の問題。

いずれにせよ、カメラ撮影に夢中でその場を楽しめないのはもったいない事かもしれない。

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